お客様の疑問にお答え致します
お客様から頂戴するご質問の中から、頻繁に頂戴するものを選び、弊社なりの視点でご回答致します。
皆様の商品選びの一助になれば幸いです。
Q.イタリア製品と中国製品はどちらを選べば良いの?
抽象的な質問がですが、お客様から頂く中で非常に多いご質問です。
弊社ではそれぞれの良さがあり、お客様のご予算、用途、目的によってお選びになられるべきだと考えております。
一例ですが、弊社では以下のようなお客様に数多くご利用頂いております。
【イタリア製品が適していると考えられるケース】
・予算の都合上、正規ライセンス品を断念された方
・比較的ご予算に余裕がある方
・納期にゆとりがある方
・ミスが許されない法人様へのご納品(コントラクト案件)
・リプロダクト家具と言えどできるだけ高い品質のものが欲しい方
・中国製品に対して不安や不満がある方
・部屋の模様替えを余りされない方(物持ちが良い方)
Q.イタリア製品は本当に『中国製品より高い』のか?
販売価格(絶対値)のみで判断すれば、間違いなくイタリア製品の方が高価だと思います。
しかし、『どちらがリーズナブルか?』を判断する基準は必ずしも販売価格のみではないはずです。
一般的なお客様が家具をご購入される場合、販売価格、購入時の品質、納期といった点については非常に多くの方が関心を示されますが、弊社では『耐久性』や『どれだけの期間を使いたいか』というポイントが、『どちらがリーズナブルか』を判断する上で非常に重要であると考えています。
つまり、イタリア製品の価格が2倍であったとしても、耐用年数が2倍以上であれば、中国製品よりもリーズナブルである、という考え方です。
しかも、使用期間中ずっと、イタリア製品を使用している事による優越感や満足感に浸りながらです。
弊社では製品を少しでも長くお使い頂けるように、お客様のご要望に応じてメンテナンスパーツをイタリアからお取り寄せさせて頂いております(お客様で簡単に交換できる部品のみ)。
もともとイタリア製品の耐久性は非常に高いですが、万が一のアクシデントがあった場合でも、安心してお使い頂ける仕組みが弊社にはあります。
Q.イタリア製品は『本物』と見分けがつかない位そっくりか?
これは間違いなく『NO』です。
リプロダクト家具は意匠権の切れた工業製品としての『家具』をパブリックドメインの考えに則り、再現した合法的な家具です。
つまり、正規ライセンス品と誤認させて、購入させる事を目的に作られている『コピー商品』ではありません。
よって、使用している革の仕様、溶接の仕方など多くの点で違いは存在しますので、並べて比較されれば必ず違いはお感じになると思います。
またリプロダクト家具には、正規ライセンス品には必ず付いている、メーカーのプラケットやデザイナー名の刻印などはございません。
お客様には、正規ライセンス品とリプロダクト家具との違いを十分ご理解の上、賢く使い分けて頂きたいと考えております。
Q.他のイタリアメーカーの製品と違いはあるか?
イタリア製品には大きく分けて3つのグレードがあると認識しています。
(a) 100% MADE IN ITALY かつ(ほぼ)自社生産(スティールライン社等ごく少数)
(b) イタリア国内で生産されている汎用半製品を購入し、最終組立のみ自社で実施(AVATAR社など)
(c) 中国など他国で半製品を生産し、最終組立のみ自社で実施(SINTESI社など)
当然 (a) が最もクオリティは高く、スティールライン社はこれに該当します。
『100% Made in Italy』を謳ったリプロダクションでも、そのほとんどが (b) に該当します。
トスカーナ地方には、かなり多くのリプロダクションメーカーが存在しますが、そのほとんどは生産設備を持たない非常に小さなメーカーです。
この地方ではLC2やバルセロナチェアのフレームなどが汎用品に近い形で生産されている為、生産設備を持たないメーカーでもリプロダクションを供給することができます。
(半製品を購入して自社へ運ばなければならないので、リプロダクトメーカーが特定の地域に集中したと考えられます)
このような半製品は、汎用品としての宿命ですが、価格を安く抑えることを求められる為、フィレンツェ近郊の高級家具メーカーのほとんどが利用し、スティールライン社も利用しているメッキ工場を利用していません(メッキ層の厚さや仕上がりに差が出てきます)。
それでは、 (a) 同士、異なるイタリアメーカーの製品の違いについてご質問を頂く事がよくあるですが、使用している革の質感や中材の硬さなど微妙に違いあり、どちらが優れているというよりも、どちらがお客様にとって好みか、ということになるかと思います。
加えて、販売価格、カラーバリエーションが選択できるか、アフターメンテナンスが受けられるか、といった視点でお選び頂いても良いかもしれません。